国と北本市の責任認めず=「いじめ自殺」訴訟-東京地裁
2005年に自殺した埼玉県北本市立北本中学校1年の中井佑美さん=当時(12)=の両親が、自殺はいじめが原因で、学校側はいじめ防止の義務を怠ったとして、国と市に計約7600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(舘内比佐志裁判長)は9日、国と市の賠償責任を認めず、請求を棄却した。原告側は控訴する方針。
判決は、クラスの女子生徒らからの悪口など、原告側がいじめと主張した点について、「自殺の原因となるようないじめがあったとは認められない」と指摘。市の調査が不十分だったとの主張も退けた。(2012/07/09-19:41)